展示

館内施設2F

シサㇰ イコㇿ トゥンプ
特別展示室/2F

開催終了

開館記念特別展「サスイシㇼ 私たちが受け継ぐ文化 ~アイヌ文化を未来へつなぐ~」

展示概要

アイヌ民族を取り巻く社会環境は、近代以降大きく変化し、文化継承の形は多様化しました。今回の特別展では、「民具の継承」「アイヌ語の継承」「芸能の継承」「現在の継承者」「現代の匠~優秀工芸師」の5つのテーマにて、継承されてきた技術や感性を現在活躍中の作家や担い手を中心に、個人や団体に焦点をあて紹介します。伝統的な作品ばかりではなく、伝統を踏まえた新しい作品や活動も展示します。新たなアイヌ文化の創造及び発展に寄与するとともに、アイヌ文化に関する正しい認識と理解を促進することを目指します。
※「サスイシㇼ」は、アイヌ語で「永遠」という意味です。

展示会場風景

基本情報

開館記念特別展「サスイシㇼ 私たちが受け継ぐ文化 ~アイヌ文化を未来へつなぐ~」

会期
2020年7月12日(日)~11月8日(日)
会場
国立アイヌ民族博物館 特別展示室
観覧料
入館(入園)料金のみ
主催
国立アイヌ民族博物館
後援
北海道、北海道教育委員会、公益社団法人北海道アイヌ協会、北海道新聞社、朝日新聞北海道支社、毎日新聞札幌支社、 読売新聞北海道支社、 苫小牧民報社、室蘭民報社、NHK北海道、北海道放送、STV札幌テレビ放送、北海道テレビ、北海道文化放送、テレビ北海道、STVラジオ、AIR-G’エフエム北海道、エフエム・ノースウェーブ
協力
浦河町郷土博物館、萱野茂二風谷アイヌ資料館

展示構成

1.民具の継承

私たちは差別などのさまざまな理由により、伝えられてきた文化や技術を親が子に伝えない、あるいは生活に余裕がないためなどで継承することが困難でした。現在は、先人が残した資料から学び、講習会など、私たち以外の民族も技術を教わりながら、もの作りの文化は続いています。

貝澤幸司作

浦川タレ作

2.アイヌ語の継承

アイヌ語は明治以降、和人の同化政策によって生活の中から失われてきました。しかし、世界的な少数民族の言語復興活動と共に、アイヌ自らがアイヌ語を学ぶための運動が活発になってきています。

『新訂復刻 ウウェペケㇾ集大成』

『萱野茂のアイヌ語辞典 増補版』

3.芸能の継承

舞踊の伝承は、アイヌ文化の保存・普及事業のひとつとして、各地で設立された保存会を中心に行われています。1984(昭和59)年には「アイヌ古式舞踊」が国の重要無形民俗文化財の指定を受け、現在、古い記録から復元する活動をはじめ、音楽や舞踊で新しいスタイルの創作活動も行われています。

ポロト湖畔での舞踊
ポロト湖畔での舞踊

4.現在の継承者

アイヌ文化の継承には、個人や地域により、さまざまな形があります。仕事として行う人もいれば、そうでなく行う人もいます。一方で、文化継承に直接関わるというよりは、社会情勢に対応した活動などを行う人もいます。多様な活動を紹介します。

藤戸竹喜作

ペナンペ・パナンペ

5.現代の匠-優秀工芸師

優秀工芸師が制作した伝統的あるいは伝統を継承した新しい作品です。ここには、伝統を追求し、現代の生活に寄りそうものがあり、それぞれ工芸師の感性と技術が注ぎ込まれております。新しいアイヌ文化創造の礎ともなります。

西田香代子作

貝澤雪子作

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