展示
館内施設2F

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基本展示室/2F

アイヌ民族の視点で語る「6つのテーマ展示」
常設の基本展示室は、「私たち」というアイヌ民族の視点で、ことば・文化・歴史について紹介します。アイヌ民族が居住してきた北海道、樺太・千島・東北地方に人類が住み始めた約3万年前から、2020年までととても長い時間が対象です。また、館内のサインや展示室の解説パネルは、各地のアイヌ語を受け継ぐ人たちが考え、書いたもので、音声ガイド(貸出)やアプリでそのアイヌ語を聞くこともできます。
※音声ガイドの貸出及び展示のタッチパネル操作は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、利用を停止しております。

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導入展示
ポロト湖を望むパノラミックロビーを抜け、導入展示へと至ります。そこでは、世界の民族と出会い、そのひとつの民族であるアイヌの人々がお客様を展示室へといざないます。
今期のみどころ
国立アイヌ民族博物館基本展示室では、資料の保護や、最新の研究成果、新規の収蔵資料等を紹介するため、定期的に展示替えを行っています。こちらのページでは最新の展示替え資料の中から、みどころ資料をご紹介します。
第4期
知里幸恵ノート
私たちのことば

展示期間 | 2020年11月3日(火)〜 ※定期的にページ替えを行います |
資料名 | 知里幸恵ノート |
所蔵者 | 北海道立図書館 |
筆者 | 知里幸恵 |
製作年 | 1920年代 |
資料について | 『アイヌ神謡集』の著者である知里幸恵が、祖母や伯母からきいたアイヌの口承文芸をローマ字で書き記したノートです。北海道立図書館(江別市)の収蔵資料で、北海道指定有形文化財に指定されています。4冊のノートのうち、第三期に展示中の「知里幸恵ノート」3には、神謡、散文説話、言葉あそびなどが記録されています。 |
森竹竹市の自筆の詩
私たちの歴史

展示期間 | 2021年1月5日(火)〜 2021年5月5日(水) |
資料名 | 森竹竹市 「アイヌ亡びず」自筆額 |
筆者 | 森竹竹市 |
製作年 | 1966年4月7日 |
資料について | 白老出身の詩人、森竹竹市による「アイヌ亡びず」の自筆の額です。戦前、アイヌの別学教育の廃止と北海道旧土人保護法の改正を求めた森竹は、戦後にも北海道アイヌ協会常務理事や白老民俗資料館の初代館長を勤めました。「アイヌ亡びず」は1977年に遺稿集『レラコラチ』に掲載されます。当資料の最後の5行は1937年に発表された「アイヌの血」と同じです。 |
社団法人北海道アイヌ協会定款
私たちの歴史

展示期間 | 2021年1月5日(火)〜 2021年2月27日(土) |
資料名 | 社団法人北海道アイヌ協会定款 |
収集年/製作年 | 1946年 |
資料について | 1946年2月24日、静内町公民館において、北海道各地の多くのアイヌが参加し、社団法人北海道アイヌ協会の設立総会が開催されました。当資料は同協会の最初の定款を手書きしたものです。定款には「アイヌ民族の向上発展福利厚生を図る」ため、教育の高度化、福祉施設の充実、職業の確立などの事業が盛り込まれました。設立75周年記念の2021年にあわせて展示しています。 |