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特別展示室/2F

開催前

第10回特別展示 「開館5周年記念 ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」

ウィーン万国博覧会 会場写真(部分)
東京国立博物館所蔵 image:TNM Image Archives

最終更新日:2025年6月6日

(最終更新日:2025年5月1日)
本特別展示の観覧料が変更になりました。

詳しくはこちらをご覧ください。

第10回特別展示
「開館5周年記念 ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」

前期:2025年7月5日(土)~8月31日(日)
後期:2025年9月13日(土)~11月16日(日)

展示概要

ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション

明治政府が国の威信をかけて初めて参加した1873年のウィーン万国博覧会。西洋にはない精巧な美術工芸品を中心に地域の物産を出品し、日本は国際舞台に躍り出ていきます。その中で、アイヌ・コレクションは北海道の物産として開拓使や博覧会事務局により収集・選定・出品されました。
本展では、約150年ぶりに北海道に戻ってくるドイツ・ベルリンの海外コレクションを展示し、日本にとって近代化と国際化の象徴であるウィーン万博を起点とした、アイヌ・コレクションの形成とその時代背景を紹介します。

展示場で人気だった
名古屋城の金の鯱

日本館内部の様子
日本館内部の様子
東京国立博物館所蔵
image:TNM Image Archives

圧巻の存在感を放つ大花瓶

染付蒔絵富士山御所車大花瓶
染付蒔絵富士山御所車大花瓶
有田ポーセリンパーク蔵

青の濃淡が生む、写実の極み

染付花籠紋大皿
染付花籠紋大皿
ハウステンボス美術館蔵

1章 ウィーン万国博覧会

ウィーン万国博覧会は、1873年5月1日から11月2日までの半年間にわたり、オーストリア・ハンガリー帝国の首都ウィーンで開催されました。日本が初めて公式に参加した万国博覧会です。明治政府は、博覧会参加にあわせて全国から資料を集めました。アイヌ資料も北海道における「固有」の物産として体系的に収集されました。

ウィーン万博に出品されたアイヌ・コレクション

鉢巻き

鉢巻き
Staatliche Museen zu Berlin,
Ethnologisches Museum (I A 4751)
 ベルリン国立博物館群民族学博物館蔵
頭巾
頭巾
Staatliche Museen zu Berlin,
Ethnologisches Museum (I A 4750)
 ベルリン国立博物館群民族学博物館蔵

2章 ウィーン万国博覧会の系譜 ―日本の博覧会と博物館のはじまり―

ウィーン万国博覧会参加の目的に、国内における学芸の進歩のための日本初の博物館構想もありました。そこには、江戸時代に仲間内で品物を持ち寄り品評する「物産会」から、国家が「モノを集める」物産会(博覧会)へという系譜が見られます。そして、後の恒久的な展示施設としての博物館へとつながっていきます。

美術品や動植物の標本、計620点を所狭しと陳列

古今珍物集覧
古今珍物集覧
当館蔵

3章 ウィーン万国博覧会の前夜 ―アイヌ・コレクションからみる博覧会への出品―

江戸の知識人の好古趣味としてはじまったアイヌ・コレクションは、ウィーン万国博覧会をきっかけに、北海道や樺太、千島南部など地域性、生活用具の組合せを意識した体系的な収集へと変化していきました。ウィーン万博を起点として、「見せる」ことを意識した「伝統的なアイヌ文化」のパッケージがつくられていきます 。

制作年代、制作地や制作者がわかっている貴重な資料の数々

小刀
小刀
東京国立博物館所蔵
Image:TNM Image Archives
木綿衣(アイヌの志村弥十郎が着用)
木綿衣(アイヌの志村弥十郎が着用)
東京国立博物館所蔵
Image:TNM Image Archives

4章 ウィーン万国博覧会のあと ―樺太千島交換条約とアイヌ・コレクション―

1875年、明治政府とロシアは樺太千島交換条約を調印しました。これにより、両国の間で国境が決められ、そこに居住していたアイヌ民族は劇的な変化を強いられました。国境画定の過程で、アイヌを含む北方民族のコレクションが形成され、博物場などで陳列されていきました。

開拓使が収集した北方民族のコレクション

一口皮舟(模型)(アリュート)
一口皮舟(模型)(アリュート)
市立函館博物館蔵
物入れ(千島アイヌ)

物入れ(千島アイヌ)
市立函館博物館蔵

関連イベント

東京国立博物館公式キャラクター トーハクくん、ユリノキちゃんとウポポイPRキャラクター トゥレッポんのイラスト

オープニング記念講演会記念講演会

登壇者
ラース・クリスティアン・コッホ氏(ベルリン国立博物館群民族学博物館およびアジア美術館 館長)
アンリエット・ラヴォー・ヴクレール氏(ベルリン国立博物館群民族学博物館 東アジアおよび北アジア担当)

日時
7月5日(土)10:00〜10:45(受付9:30から)

東京国立博物館公式キャラクター トーハクくん、ユリノキちゃんとウポポイPRキャラクター トゥレッポんのイラスト

【夏休みイベントウィーク】おしゃべりギャラリートーク

アイヌ文化や万博について、そして博物館の楽しみ方についてわかりやすく紹介します。
ワークブックを使って、お子さまを中心にご家族で楽しめるイベントです。

日時
8月9日(土)、10日(日)、11日(月・祝)、13日(水)、14日(木)、15日(金)、17日(日)
各日 13:30〜14:00(受付13:15から)

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【夏休みイベントウィーク】トゥレッポんのおさんぽ 特別版 ~トーハクくん、ユリノキちゃんが遊びにきたよ!

特別協力館である東京国立博物館からトーハクくんとユリノキちゃんが遊びにきてくれます!

日時
8月15日(金)、16日(土)、17日(日)
各日 14:20〜

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【夏休みイベントウィーク】はくぶつかんのうらがわツアー

博物館のあちこちを探検しながら、学芸員のおしごとを体験する子ども向けのツアーです。

日時
8月16日(土)
13:30~14:15 (受付13:00から)

ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション関連イベント

夜のギャラリートーク

第1回
8月9日(土) 16:15~16:45(受付16:10から)

第2回
8月16日(土)16:15~16:45(受付16:10から)

ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション関連イベント

博物館バックヤードツアー

博物館の裏側を展示担当者が案内します。

日時
10月4日(土) 14:00~15:00 (受付13:30から)

ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション関連イベント

スペシャルギャラリートーク

本展の特別協力館である東京国立博物館の飯田茂雄氏(主任研究員)による、スペシャルギャラリートークです。

日時
10月25日(土) 14:00~14:30 (受付13:45から)

ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション関連イベント

ギャラリートーク

本展の担当者が、展示のみどころや資料の解説を行う展示ツアーです。各回、担当者が持ち回りでお話します。

ギャラリートーク前期

第1回7月6日(日)14:00~14:30
(受付13:45から)
第2回7月19日(土)14:00~14:30
(受付13:45から)
第3回7月21日(月・祝)14:00~14:30
(受付13:45から)
第4回7月27日(日)14:00~14:30
(受付13:45から)
第5回8月2日(土)14:00~14:30
(受付13:45から)
第6回8月23日(土)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第7回8月24日(日) 14:00〜14:30
(受付13:45から)

ギャラリートーク後期

第1回 9月13日(土)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第2回9月15日(月・祝)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第3回 9月23日(火・祝)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第4回9月28日(日)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第5回 10月5日(日)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第6回10月13日(月・祝)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第7回10月18日(土) 14:00〜14:30
(受付13:45から)
第8回10月26日(日)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第9回 11月1日(土)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第10回11月3日(月・祝)10:30~11:00
(受付10:15から)
第11回11月3日(月・祝)14:00〜14:30
(受付13:45から)
第12回 11月15日(土) 14:00〜14:30
(受付13:45から)
第13回 11月16日(日) 14:00〜14:30
(受付13:45から)

展覧会名称

第10回特別展示
「開館5周年記念 ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」

会期

前期:2025年7月5日(土)~8月31日(日)
後期:2025年9月13日(土)~11月16日(日)

休館日

月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)

  • 8/12(火)、9/16(火)、9/22(月)は開館。
  • 9/24(水)は休館。

会場

国立アイヌ民族博物館(ウポポイ内) 2階 特別展示室

開館時間

  • 7月5日(土)~18日(金)、9月16日(火)~9月19日(金)、9月22日(月)、9月25日(木)~10月31日(金)は9:00~18:00
  • 7月19日(土)~8月31日(日)、9月13日(日)~9月15日(月)、9月20日(土)、21日(日)、23日(火)は夜間営業日 9:00~20:00
  • 11月1日(土)~11月16日(日)は9:00~17:00
  • ウポポイ(民族共生象徴空間)への入園は閉園1時間前まで。博物館入館は閉館30分前まで。

主催・後援・特別協力・協力

[主催]国立アイヌ民族博物館
[後援]公益社団法人北海道アイヌ協会、ドイツ大使館、オーストリア大使館
[特別協力]東京国立博物館
[協力]ベルリン国立博物館群民族学博物館、奈良国立博物館、石川県立九谷焼美術館、石川県立歴史博物館、北海道立文書館、あま市七宝焼アートビレッジ、江別市教育委員会、市立函館博物館、苫小牧市美術博物館、福岡市博物館、一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会、一般財団法人西陣織物館、渋沢史料館、北海道大学附属図書館、有田ポーセリンパーク、全日本空輸株式会社、中西出版株式会社、ハウステンボス美術館、関口忠相(日本シーボルト協会 会長) 

入場について

(最終更新日:2025年5月1日)
本特別展示の観覧料が以下の通り変更となりました。

改定前料金

特別展示観覧料[税込]民族共生象徴空間(ウポポイ)入場料[税込]
大人300円(240円)1,200円(960円)/年間パスポート 2,000円
高校生200円(160円)600円(480円)/年間パスポート 1,000円
中学生以下無料無料
  • 国立アイヌ民族博物館の基本展示室の観覧料は、民族共生象徴空間(ウポポイ)の入場料金に含まれます。
  • ( )は20名以上の団体料金。
  • 障がい者とその介護者各1名は無料です。入園の際に証明書等をご提示ください。

改定後料金

特別展示観覧料[税込]民族共生象徴空間(ウポポイ)入場料[税込]
大人無料1,200円(960円)/年間パスポート 2,000円
高校生無料600円(480円)/年間パスポート 1,000円
中学生以下無料無料
  • 国立アイヌ民族博物館の基本展示室の観覧料は、民族共生象徴空間(ウポポイ)の入場料金に含まれます。
  • ( )は20名以上の団体料金。

【チラシ】第10回特別展示 「開館5周年記念 ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」

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