展示
館内施設2F
シサㇰ イコㇿ トゥンプ
特別展示室/2F
国立アイヌ民族博物館 第5回特別展示「イコㇿ ウエカリレ ― アイヌ資料をコレクションする ― 」
- 公開日:
*本展覧会の詳細情報を公開しました。(2022/8/30)
*関連イベント情報を更新しました。(2022/10/2)
*11/12(土)開催「バックヤードツアー」 当日受付あり、先着順。詳しくは関連イベント欄をご確認ください。
展示概要
アイヌ民族の歴史と文化を語るうえで欠くことのできないもの、それがアイヌ資料です。本展覧会では、アイヌ資料の中でも特に民具に焦点を当て、各時代の人物や組織がどのような目的をもってコレクションしてきたかを紹介します。展示品を通じて、アイヌの民具にみられる「伝統」とは何かについて考えていきます。 国の指定文化財(重要文化財・重要有形民俗文化財)や各地域の指定文化財、そして北海道初公開のアイヌ資料も一堂に会し、アイヌ・コレクションの多彩さが際立った展示となっています。
展示趣旨
本展覧会では、アイヌ資料とそれを収集したコレクターに焦点を当て、「アイヌ・コレクション」と呼ばれるものがこれまでどのように形成されてきたのかを民具資料を中心に紹介します。
ここでいう「アイヌ資料」とは、アイヌ民族が過去から現在へと歩んできた歴史と脈々と受け継いできた文化を語るうえで欠くことのできない資料をいいます。「アイヌ・コレクション」とは、個人や組織等のコレクターが、時代や社会情勢などを背景として、ある目的に従い、収集あるいは製作したアイヌ資料のまとまりとします。
忘れてはならないことは、コレクションの中にはアイヌ民族の意にそぐわない形で収集されたものも含まれるという事実です。当館は、決して、こうした側面を肯定・追認するものではありません。しかし一方で、現在まで残されたアイヌ資料自体には、歴史や文化を語るうえで欠くことのできない貴重な情報が豊かに湛えられています。
当館は、アイヌ民族の尊厳を尊重するという理念に則り、コレクションの来歴を十分吟味した上で、慎重に資料を選定し、アイヌ民族の歴史と文化を語る展示を目指しています。
基本情報
第5回特別展示「イコㇿ ウエカリレ ― アイヌ資料をコレクションする ― 」
※展覧会名の「イコㇿ ウエカリレ」の「イコㇿ」はアイヌ語で「宝物」ここでは「資料」、「ウエカリレ」は「~を集める」*を意味しており、「(彼/彼女(ら)が)資料を集める/集めた」という意味になります。*旭川方言
【会 期】
2022年9月17日(土)~11月20日(日)
【休館日】
毎週月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)
※9/20(火)・10/11(火)は休館、9/19(月)・10/10(月)は開館
【会 場】
国立アイヌ民族博物館 2階 特別展示室
【主 催】
国立アイヌ民族博物館
【後 援】
北海道、北海道教育委員会、公益社団法人北海道アイヌ協会
【協 力】
九州国立博物館、国立民族学博物館、東京国立博物館、東北大学大学院文学研究科、東北大学附属図書館、北海道大学植物園・博物館、北海道大学附属図書館、 天理大学附属天理参考館 、北海道立文書館、東北歴史博物館、広島県立歴史博物館、石巻市教育委員会、市立函館博物館、根室市歴史と自然の資料館、松浦武四郎記念館、平取町立二風谷アイヌ文化博物館、別海町加賀家文書館、幕別町教育委員会、萱野茂二風谷アイヌ資料館、 川村カ子トアイヌ記念館 、松浦史料博物館
入館について
ご入館にあたり、オンラインによる日時指定(事前予約)を推奨しています。[予約はこちら]
- 博物館の日時指定予約は、基本展示と特別展示を兼ねておりますので、一度の予約でけっこうです。
- 事前予約なしでもご入館いただけますが、展示フロアの混雑状況によりお待ちいただく場合、事前予約のお客様の入館を優先させていただきます。
- 再入場は当日に限り可能ですが、展示室の混雑状況により、お待ちいただく場合、もしくは再度入場予約をお取りいただく必要がある場合があります。
新型コロナウイルス対策:
当館では、マスク常時着用や手指消毒の徹底など、(公財)日本博物館協会のガイドラインに基づく感染拡大防止の取り組みを行っています。
【観覧料】 民族共生象徴空間(ウポポイ)入場料 + 特別展示観覧料
特別展示観覧料[税込] | + | 民族共生象徴空間(ウポポイ)入場料[税込] | |
---|---|---|---|
大人 | 300円(240円) | + | 1,200円(960円)/年間パスポート 2,000円 |
高校生 | 200円(160円) | + | 600円(480円)/年間パスポート 1,000円 |
中学生以下 | 無料 | + | 無料 |
- ( )は20名以上の団体料金。
- 障害者とその介護者各1名は無料です。入園の際に証明書等をご提示ください。
関連イベント
会期中に、下記の関連イベントを開催します。 詳しくは各イベントの詳細ページをご覧ください。
●開会記念講演会「日本最初の文部省博覧会とそのコレクターたち」
[日時]2022年9月17日(土)13:30~14:30(当日受付/受付13:00から)
[講師]佐々木 利和 氏(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 招へい教員)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●ギャラリートーク[1]
[日時]2022年9月23日(金祝)13:30~14:00(当日受付/受付13:00から)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●講演会「海外アイヌ・コレクションから見えること」
[日時]2022年10月1日(土)13:30~14:30(当日受付/受付13:00から)
[講師]山崎 幸治 氏(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 准教授)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●ギャラリートーク[2]
[日時]2022年10月8日(土)13:30~14:00(当日受付/受付13:00から)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●バックヤードツアー
[日時]2022年10月15日(土)13:30~14:45(要事前申込【10/13(木)まで】/先着順)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●ギャラリートーク[3]
[日時]2022年10月23日(日)13:30~14:00(当日受付/受付13:00から)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●ギャラリートーク[4]
[日時]2022年11月3日(木祝)11:00~11:30、13:30~14:00(当日受付/各回の受付は30分前から)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●シンポジウム「アイヌ資料をコレクションすることを考える」
[日時]2022年11月5日(土)13:00~17:00(当日受付/受付12:30から)
*詳しくはこちらをご覧ください。
●バックヤードツアー *当日受付あり、先着順。
[日時]2022年11月12日(土)13:30~14:45(要事前申込【11/11(金)12時まで】 当日受付あり・先着順/受付13:00から )
*詳しくはこちらをご覧ください。
●ギャラリートーク[5]
[日時]2022年11月19日(土)13:30~14:00(当日受付/受付13:00から)
*詳しくはこちらをご覧ください。
展示構成
Ⅰ アイヌ資料とはなにか
Ⅱ アイヌ・コレクションがはじまる時代 ー アイヌが記述される ー
Ⅲ 日本のなかでアイヌ・コレクションが形成される時代 ー 好古と考古のまなざし ー
Ⅳ 博物館にアイヌ・コレクションが展示される時代
Ⅴ アイヌ・コレクションが多様化していく時代
見どころ
●国指定文化財7件一挙に公開!
文化史的意義の特に深いもの、学術的価値が極めて高いものとして、国の重要文化財に指定されているアイヌ資料があります。一堂に紹介するのは本展覧会が初めてとなります。
●北海道で初めて公開する資料多数!
まだまだ知られていないアイヌ資料が全国の博物館などに収蔵されています。コレクションした人物・組織や時代背景などのエピソードと合わせて、この機会にご覧ください。
●貴重な資料が一堂に集結!
国内外において現存する数が極めて少ない資料、そして武四郎が収集したマキリなど貴重な資料が勢揃いします。
●必見!北海道最初の博物館が今ここに
開拓使が設置した札幌仮博物場(1877(明治10)年)と函館仮博物場(1879(明治12)年)は、どちらも日本における地域博物館の先駆けでした。さまざまな資料と合わせて、当時の様子を紹介します。
●美と技を今に伝える作品!
受け継がれてきた技術や知識を活かして新たな作品が創り続けられています。現代の作品から今に続く文化にふれてください。
関連事業
国立アイヌ民族博物館ライブラリ特設コーナー